いつまでも弟だと思うなよ。
…やっぱり、そう都合良く進むわけないよね。
はぁ、と今日何度目か分からないため息をついて、私は昨日と同じように3組に向かった。
「…あ」
「おぉ。お疲れ、宮野」
もう少しで3組に差し掛かる。
ちょうどそのタイミングに、真田くんが姿を現した。
あまりにも突然で固まる私に気にも止めず、いつも通りの表情を見せる真田くん。
それが今の私には凄く助かる。
「よし、今日も頑張るか!」
いつものように真田くんはそう言ってニカッと笑ってみせた。
今日は昨日の続きに加えて、展示の内容をまとめる作業も行う。
早速実行委員溜まり場の空き教室に着いた私達は仕事に取り掛かった。