いつまでも弟だと思うなよ。
Chapter 5**
◇ 同級生との噂
「美沙、話したいことあるんだけど」
「うん、待ってたよ」
昼休み。
私はようやく美沙に相談する決意をし、彼女に口を開いた。
完全に気持ちの整理がついたわけではないけど、少しは落ち着いたから。
「あのね、───…」
全部話した。
真田くんからの2回目の告白。
それをチカに問い詰められて傷付けたこと。
そして、全て話した上で起きている、チカと私の今の状況を。
「…なんか、凄いことになってたのね」
「…はい」
それを聞いた美沙も、予想外だったのかびっくりしている様子。
「千景くん、後悔しないといいけど…」
「へ?なんか言った?」
「ううん。こっちの話」
何やら美沙は言ったみたいだったけど、私には聞き取ることができなかった。