年上の彼。
「………小春 」
不意に呼ばれた声に顔を上げると腕が伸びてきてグイッ引っ張られた。
そのまま至近距離に裕ちゃんの顔がきて、
ーーーーーチュッ
可愛いらしいリップ音をたて私の唇は一瞬のうちに奪われた。
あっ…… と思った瞬間にはもう裕ちゃんの顔は離れていてこんなにも簡単に終わってしまうんだなと妙に寂しさが残った。
「これで満足?」
「……え?」
意地悪そうな妖艶な笑みを浮かべた裕ちゃんはクスッと笑った。
「まだ物足りない顔してるけど?」
全てを見透かされた気がして身体中の体温が一気に上昇した。
「じゃあ、裕ちゃんが欲しい」
「フッ… そんなんでいいの?返品不可だぞ?」
「返品なんてしないもん」
「……でしょうね。なら、あげるよ」
そう答えると、いとも簡単にベランダの手すりを飛び越えて私の目の前にきた。
「はあ…… せっかく我慢してきたのに」
そう呟くと私を両手でギュッと包み込んだ。
「もう離してやんねぇよ?社会人になれば出会いも増えるし…… それでも?」
「………裕ちゃんがいい」
「変わり者だな?浮気すんなよ?」
「そっちこそ」
「一ついい事教えてやろうか?」
抱きしめられていた手を少し緩ませて私の顔の覗きこんできた。
「小春の就職先、俺の取引先だから週1ペースで行ってんだよね。言ってる意味わかる?」
ん?
「のそのそ浮気なんかさせねぇよ、ばーか」
「え?なんで言ってくれなかったのよ!」
「小春がまだ俺のこと好きなのか確信なかったからな?だから小春のとこ泊めさせてね?」
「………もしや、それが本当の目的とか?」
「どうだろな?」
悪戯に笑う顔さえも愛おしく感じる私はもう裕ちゃんから逃れられないだろうな。
「裕ちゃん、好き」
「ずっと前から知ってるよ。……俺はお前を愛しているよ?」
ーーーッ!??
「フッ… かーわいっ。こんなんで顔真っ赤にしてたら先が思いやられるな?」
そのまま裕ちゃんの顔が近づいてきて耳ともで囁いた。
「………これからが楽しみだな?」
fin.
不意に呼ばれた声に顔を上げると腕が伸びてきてグイッ引っ張られた。
そのまま至近距離に裕ちゃんの顔がきて、
ーーーーーチュッ
可愛いらしいリップ音をたて私の唇は一瞬のうちに奪われた。
あっ…… と思った瞬間にはもう裕ちゃんの顔は離れていてこんなにも簡単に終わってしまうんだなと妙に寂しさが残った。
「これで満足?」
「……え?」
意地悪そうな妖艶な笑みを浮かべた裕ちゃんはクスッと笑った。
「まだ物足りない顔してるけど?」
全てを見透かされた気がして身体中の体温が一気に上昇した。
「じゃあ、裕ちゃんが欲しい」
「フッ… そんなんでいいの?返品不可だぞ?」
「返品なんてしないもん」
「……でしょうね。なら、あげるよ」
そう答えると、いとも簡単にベランダの手すりを飛び越えて私の目の前にきた。
「はあ…… せっかく我慢してきたのに」
そう呟くと私を両手でギュッと包み込んだ。
「もう離してやんねぇよ?社会人になれば出会いも増えるし…… それでも?」
「………裕ちゃんがいい」
「変わり者だな?浮気すんなよ?」
「そっちこそ」
「一ついい事教えてやろうか?」
抱きしめられていた手を少し緩ませて私の顔の覗きこんできた。
「小春の就職先、俺の取引先だから週1ペースで行ってんだよね。言ってる意味わかる?」
ん?
「のそのそ浮気なんかさせねぇよ、ばーか」
「え?なんで言ってくれなかったのよ!」
「小春がまだ俺のこと好きなのか確信なかったからな?だから小春のとこ泊めさせてね?」
「………もしや、それが本当の目的とか?」
「どうだろな?」
悪戯に笑う顔さえも愛おしく感じる私はもう裕ちゃんから逃れられないだろうな。
「裕ちゃん、好き」
「ずっと前から知ってるよ。……俺はお前を愛しているよ?」
ーーーッ!??
「フッ… かーわいっ。こんなんで顔真っ赤にしてたら先が思いやられるな?」
そのまま裕ちゃんの顔が近づいてきて耳ともで囁いた。
「………これからが楽しみだな?」
fin.