年上の彼。
「あーあ、千秋ちゃんは手強いなぁ〜」
「是非、他の人と行って下さい」
「俺は千秋ちゃんと行きたいの」
知ってるんですよ?
成沢先輩が受付の女性とよくご飯に行ってるって…… 風の噂で私の耳に入ってきたんだけど。
きっと本命の彼女だろうって噂まで入ってきてますけどね?
「先輩、物好きですね?」
「……ん?そうかな?」
「ほら、行きますよっ」
「………。」
「こら、無視するな!」
「あははっ 千秋ちゃん、お母さんみたい」
もうこの際お母さんでも何でもいいですよ。
もう三十路なのに20代に叱られるって。
「ほら、早くっーーー
「待って。やばい、手がつったっぽい……」
本当、何やってんだか。
少し距離を狭め先輩の方へ駆け寄る。
と、次の瞬間、腕を引っ張られ体制を崩してしまった。
「っちょ、ちょっと先輩!何するんですか!?危ないじゃないですか!」
「くくっ あははっ 可愛いなぁ、千秋ちゃんは」
「…… 騙しましたね?」
「それより… この体制、俺にとっては好都合だけど?」
転けた勢いでそのまま先輩を押し倒している状態なわけで。
ーーッ!?
離れようとした瞬間、成沢先輩の腕が私の身体をギュッと包んだ。
「……えっと、せ、先輩?あの、離して下さい」
「嫌って言ったら?」
「……なぜ嫌なのかわかりません」
「本当にわからない?」
「………。」
はぁ… と溜息をもらした先輩。
「千秋ちゃん、俺の事…… 好き?」
一瞬、身体がビクッと反応してしまったのは気付かれただろうか?
「………嫌い、です」
「嘘つき。チューしたくせに?」
ーーーッ!?
一週間ほど前、今回と同様に先輩をこの屋上で見つけた。
気持ち良さそうに昼寝をしていた先輩を見て思わず唇に触れたかわからないほどのキスを落とした。
少しの罪悪感を残しながらも、微かに残った感触が抑えていた気持ちに癒しを与えた。
「是非、他の人と行って下さい」
「俺は千秋ちゃんと行きたいの」
知ってるんですよ?
成沢先輩が受付の女性とよくご飯に行ってるって…… 風の噂で私の耳に入ってきたんだけど。
きっと本命の彼女だろうって噂まで入ってきてますけどね?
「先輩、物好きですね?」
「……ん?そうかな?」
「ほら、行きますよっ」
「………。」
「こら、無視するな!」
「あははっ 千秋ちゃん、お母さんみたい」
もうこの際お母さんでも何でもいいですよ。
もう三十路なのに20代に叱られるって。
「ほら、早くっーーー
「待って。やばい、手がつったっぽい……」
本当、何やってんだか。
少し距離を狭め先輩の方へ駆け寄る。
と、次の瞬間、腕を引っ張られ体制を崩してしまった。
「っちょ、ちょっと先輩!何するんですか!?危ないじゃないですか!」
「くくっ あははっ 可愛いなぁ、千秋ちゃんは」
「…… 騙しましたね?」
「それより… この体制、俺にとっては好都合だけど?」
転けた勢いでそのまま先輩を押し倒している状態なわけで。
ーーッ!?
離れようとした瞬間、成沢先輩の腕が私の身体をギュッと包んだ。
「……えっと、せ、先輩?あの、離して下さい」
「嫌って言ったら?」
「……なぜ嫌なのかわかりません」
「本当にわからない?」
「………。」
はぁ… と溜息をもらした先輩。
「千秋ちゃん、俺の事…… 好き?」
一瞬、身体がビクッと反応してしまったのは気付かれただろうか?
「………嫌い、です」
「嘘つき。チューしたくせに?」
ーーーッ!?
一週間ほど前、今回と同様に先輩をこの屋上で見つけた。
気持ち良さそうに昼寝をしていた先輩を見て思わず唇に触れたかわからないほどのキスを落とした。
少しの罪悪感を残しながらも、微かに残った感触が抑えていた気持ちに癒しを与えた。