君は俺の初恋
俺の初恋

君は、俺の初恋でしたね

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「あおくん!おはよう!」
「ん、おはよ、雪姫乃。」

俺の名前は城谷碧。
この間高校3年生になったばかり。
今は高校へ登校中なのだが、朝から俺の好きなやつ…
同じクラスの真城雪姫乃が声をかけてくる。

「雪姫乃、好きだよ。付き合って」
と今のところ通算58回目の告白を雪姫乃にする。
え?朝からおかしいって?日課だし。

「だ、だから!あおくん!私はまだ…
あの人が…す、好き…なの///////
なの、で…ごめんなさい…」
そしてまた通算58回、ふられる。
ま、わかってたけどね。

俺は今叶わぬ恋をしている。
好きな人には好きな人がいるっていうやつだよ。
恋愛小説とかでよくあるでしょ?

「もー!あおくんは毎朝それいうんだからぁ…。いくら経っても慣れないよ…///////」

なんて、頬に手を当てて顔を赤らめる雪姫乃。正直可愛くて仕方ない。
俺は雪姫乃の頭に手をのせてワシャワシャと髪をなでた。

さらさらと手に伝わってくる感触。
それをまた恥ずかしそうに目を瞑る雪姫乃。

この朝の時間が俺にとっては幸せで仕方ない。

「あ、城谷くん!真城さん!おはよう!」

ちっ…。きた。
俺が地球上で今1番うざいと思っている男。
「あ///く、黒井くん…///////おはよう!」
「…おはよ」

黒井祐輔。俺の好きな人の"好きな人"
成績優秀、運動神経抜群、容姿端麗と
誰もが羨み誰もが惚れるこの男。

だけど俺はこんな男大嫌いだ。
邪魔にしかならない。
「真城さん、今日髪型違うんだね。
よく似合ってるよ」
「ふぇ?え、そう…かな///////ありがとう…うれしい///////」

でも、この顔は…俺がどんなに頑張っても俺には絶対に向けてくれない顔だ。
恋する顔…

嬉しそうなのに儚げな、、、
雪姫乃の美しさをより一層惹きたたせてくれるこの表情。

それが俺に向くことはない。
でも、
「ほら、行くよ。雪姫乃。」
「え、ちょ、じゃ、じゃあね!
黒井くん!」

俺は雪姫乃を諦めたくない_____
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