葛城社長と運命の恋を始めます
必然的な出会い

この出会いを運命と言うなら

宮園フラワーショプは両親が経営する花屋、そこの一人娘宮園はな20才の大学生。


花屋の娘だからって、はなはないだろうと思う。


しかも、ひらがなだし。


ずっと嫌いな名前だったけど、ある人にとっても可愛い名前ですねと言われた時から、はなと言う名前で良かったと思えた。


父親の宮園博哉50才、母親の今日子48才。


かなり溺愛されて育った。


父はとにかく私に甘い。


母はポチャリ体型で明るい人。


こよなくお花を愛してるのだ。


大学が休みの日はもちろん花屋を手伝うのが決まりで、従業員は主婦の木村さんと、私と同じ大学に通う青木君。


青木君は土日と大学が休みの日にアルバイトをしてくれている。


青木君の将来の夢が花屋をやる事らしいけど、私は絶対無理。


花屋は見た目は綺麗だけど、枯れた花の片付け、水を使うから手も荒れるし。


でも、両親には言えない。


私は両親の本当の子供ではなかったのだ。


まさか、自分が養女だったなんて。


夢にも思わなかった。










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