葛城社長と運命の恋を始めます
葛城社長が悲しそうな顔をした。


葉山さんが料理の注文はどのようにすれば良いのかと聞いてきたので、詳しく説明をしていると、葛城社長が葉山さんを睨んだ。


「そうでしたね。私は失礼します。」


行かないで欲しくて、葉山さんの手を掴んでしまう。



「あの三人で食事をしませんか。」


「僕と二人では嫌ですか。」


二人が嫌とかでなくて。


ここははっきり言うしかないと思った。


「本当にごめんなさいです。私は男性と二人だけで食事をしたことがないので、たとえファミレスでも緊張して食べれないと思うんです。」


本当の事だから仕方ない。


二人ともかなり驚いていた。


「ありがとう、はなさん、益々気に入りました。」


はい、そこってきにいるとこでしょうか。


「はなさんは今迄誰ともお付き合いした事はないのですか。」


はいと頷いた。


「お恥ずかしいのですが、20才になるのに恋愛をした事がありません。」


葛城社長の笑顔が倍になった気がするけど。


葉山さんが話の前に食事をしましょうと言ってくれたので、私はいつものハンバーグとサラダ、ライスを頼んだ。


葛城社長は何故か全て私と同じ物を頼んでいるし、葉山さんはファミレスにもステーキがあると喜んでいた。


食事は美味しく頂き、いつものデザートも頼む。


葛城社長は甘いものは苦手らしいけど、葉山さんも好きだと言う。


葛城社長は何故か葉山さんに敵意をむき出しにして、私と同じデザートを注文した。


無理しなくても良いのに。


はなさんか好きな物を僕も好きになりたいと葛城社長が言った。


私が好きな物を葛城社長も好きになりたいと言う事の意味は。


恋愛経験のない私には分りません。












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