葛城社長と運命の恋を始めます
朝陽さんが用意してくれた美味しい食事をいただいて、そのまま寝てしまったらしい。


朝陽さんが何回も起こしてくれたらしいけど、お風呂にも入らず朝までぐっすり眠ってしまう。


朝陽さんより早く起きて、シャワーを浴びた。


ぐっすり眠ってる朝陽さんを起こさないようにして、先ずは庭の掃除をしてから、床と階段の掃除をする。


腰が痛い。


腰を擦りながら、階段の拭き掃除をしてるとき。


後ろから誰かに蹴られた。


痛い!


何をするのよ。


振り向向くと、美土里さんがいた。


「朝陽さんに好かれてるからって、いい気になるんじゃないわよ。朝陽さんは気まぐれだから、今はお子様を相手にしてるだけ。直ぐに捨てられるわ。」


蹴らなくてもいいでしょ。


無言で階段を拭いていると。


「あんたは花屋の前に捨てられてた子なんだってね。可哀想だから、朝陽さんが付き合ってるのがわからないの。」


私は捨子だったの?


こんな所で真実を知る事になるだなんで。


私は宮園家の本当の子供でないことは知っていたけど。


捨子だったとは夢にも思わなかった。


でもね、そんな挑発には負けない。


「ありがとうございます。教えて頂いて、捨子でも、私は宮園の娘に代わりはないので。」


これは本当の気持ちだから。


捨子だった事はそんなにショクでもないけど、他人のあなたに言われたくなかったです。


美土里さんに背中を向けたまま、階段の拭き掃除を続けた。


その時、息を切らした朝陽さんが現れて、美土里さんがいるのに後ろから私を抱き締める。


「目覚めたらはながいないから、焦った。」


朝陽さんのその言葉が嬉しい。


朝陽さんが美土里さんを睨む。


「はなに手を出したら、俺はお前を生かしておかない。」


朝陽さんの言葉とは思えない。


美土里さんは無言でその場を離れて行く。


「はな、もう無理だから、こんな目にあせたくない。」


大丈夫ですと声に出せなかった。


美土里さんの異常と思えるほどの、朝陽さんを思う愛。


どんなに許否されても、その人を愛せるのだろうか。


私には無理だ。


美土里を怖いと思う前に美土里さんをもっと知りたい。


朝陽さんに心配をかけたくないから、そんな事は言えないけど。


朝陽さんは仕事を休んで、はなと一緒にいると言うので、村山さんにお願いして、朝陽さんを仕事へ向かわせた。


村山さんがいれば大丈夫。


何かあれば、又村山さんが朝陽さんに連絡をしてくれると言うし。


朝陽さんはシブシブ仕事へ行った。









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