葛城社長と運命の恋を始めます
朝陽さんの帰りを待ちくたびれ、私は眠ってしまったが、その日朝陽さんは帰って来なかった。


朝、村山さんに確かめると、仕事先でトラブルがあり、朝陽さんは現地に向かったらしい。


お仕事たから仕方ないけど。


一日顔が見れないだけで、こんなに落ち込むだなんて。


本当に私らしくない。


庭を掃除と床と階段の掃除を済ませ、大学へ行く準備をしていと、葉山さんが迎えに来た。


「社長は今北海道にいますので、今日も帰れないかと思います。」


今日も会えないんだ。


仕方ないけど、かなり辛い。


美土里さんの事も聞けないままだし。


勇気を出して聞いた。


「葉山さんはご存知でしたか。中川美土里さんと朝陽さんがお付き合いをしてたのを。」


葉山さんは驚いた顔をしたが、冷静に話を聞いてくれた。


「美土里さんは朝陽さんの取り巻きの一人で、常に朝陽さんの側にいて、回りには付き合ってるかの用に話してたらしいです。」」


朝陽さんもそれを否定せずにいた為、美土里さんは朝陽さんに自分は好かれていると勘違いした。


朝陽さんは使用人の娘だし、花枝さんを怒らせると面倒だから、適当にあしらっていた事が、付き合ってる事になってしまったと言う。


これは朝陽さんも悪い。


「朝陽さんに腹が立ってきました。優しさは本当に罪です。」


朝陽さんから何度も着信があったけど出なかった。


葉山さんは社長は何も悪くないと言うけど、女心が分からない、葉山さんも朝陽さんも嫌い。


朝陽さんを無視し続けた。


今日もクタクタに疲れてしまい、シャワーも浴びずに布団に潜り込む。


私はなんの為に頑張ってるのか、分からないよ。


朝陽さんのお嫁さんが、本当に私で良いのかも分からなくなっていた。













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