葛城社長と運命の恋を始めます
朝陽さんは仕事が忙しいのに、毎日大学の送迎をしてくれていて、一人で大丈夫だと言うのに、俺が心配だから送迎したいのだと言った。


私は朝陽さんに甘えてばかりだ。


「今日のはなは元気がないけど、大学で何かあったのか。」


大学は楽しいし、友達も出来たけど、心の中のモヤモヤした気持ちが晴れない。


何でも聞くから話なさいと言われるが。


何をどう話したら良いのかが分からない。


全て私の我儘だから。


「はなが不安に思うように、俺も不安だよ。」


え、朝陽さんは何が不安なの。


「はなが好きで愛してるから、結婚したいと強く思ってるけど、こんな俺がはなを幸せに出きるか不安に思うよ。」


嘘だ。


朝陽さんはいつも自信があって、私と同じ不安を抱えてるだなんて、思いもしなかった。


「朝陽さんのお嫁さんが本当に私で良いのか?朝陽さんの隣に私がいて良いのか?悩むと止まらなくて。」


「家に電話をして、俺のマンションへ行くとご両親に伝えて。」


このままはなを帰すわけには行かないと言われた。


二人で食事をしながら話すことに。


母さんには帰らなくても良いからねと言われるし。


明日は土曜日大学は休みだけど。


多分、朝陽さんはお仕事だと思う。


結局、朝陽さんが夕食を作ってくれて、それを二人で食べた。


私は夕食ですら作れない。


もう、お嫁さん失格です。









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