葛城社長と運命の恋を始めます
明日から一週間北海道へ行く準備を済ませて、寝室へ向かうと、朝陽さんが誰かと電話をしていた。


「葉山、後はよろしく頼む。俺ははなと一週間北海道へ行ってくるから。」


え、何、朝陽さんは北海道へお仕事に行くはずでしょ。


「明日からはなと二人だけで北海道に新婚旅行へ行く事にした。はなは何も心配しなくてもいいんだからな。」


私の為に仕事を止めるだなんて、そんなの駄目です。


「俺がいなくても大丈夫にしてあるから、はなは心配するな。はなは俺とずっと一緒にいたくないのか。」


一緒にいたい。


朝陽さんを一人占めしたいけど。


それは我儘だし。


「はなは我慢し過ぎだから。もっと甘えていいんだぞ。」


分かってるけど、甘えかたが分からない。


「はな、おいで。」


朝陽さんに抱き締められて眠った。


幸せ過ぎて怖い。


一週間、花枝さんの事は忘れようと思う。


私の考えが甘かった事だけは分かった。


私のやり方で花枝さんともう一度向き合うつもり。


逃げたりはしなくない。


朝陽さんはマンションで二人で暮らそうと言ってくれたけど、それは絶対嫌だ。










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