葛城社長と運命の恋を始めます
5年前、通学途中トラックに巻き込まれる交通事故に合い、重症をおったが命に別状はなかった。


病院のベットの上で意識がもうろうとする中、両親の泣く声と、輸血が必要だと言う声も聞こえ、私の血液型はBなのに両親の血液型はAだと言う。


だから、輸血が出来ない。


その時はそうなんだと思っただけで。


近くに居合わせた男性がB型で輸血をしてくれたと、後から両親に聞かされた。


退院した後、その男性にお礼を言いたくても、どこの誰なのかも分からず、そのまま5年が過ぎてしまう。


いつか又会えたなら、ありがとうと伝えたい。


あなたが輸血をしてくれなかったら、私は生きていなかったかも知れないのだ。


でも、その輸血で私は両親の子供でないことを知ってしまったが。


両親に聞くつもりはなかった。


両親と過ごした15年間を疑いたくなかったし、それからも本当に幸せな毎日を過ごして来たから。


血の繋がりは関係ないと思っている。


だって、私はこんなにも愛されているのだ。










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