葛城社長と運命の恋を始めます
それぞれの思い

運命の恋の相手、はなをみつけた

5年前、秘書の葉山の妹が交通事故に巻き込まれて、重体だと聞き、俺も葉山と病院へ向かった。


だが、葉山の妹の文乃は即死。


泣き崩れる葉山を抱き締めた。


今の俺は社長じゃない、葉山直人の同期生。


高校と大学もずっと一緒で、俺が社長に就任した時、父親に社長になる条件として、同期生の葉山を秘書にしたいとお願いした。


25才で社長になった、俺の味方は一人もいない。


なら、俺の事を全て把握してる葉山を秘書したいと。


葉山の家族が来るのを待っていると、処置室の前で母親と思える人が泣き崩れていた。


「どうしましたか。」


そう言って駆け寄ると、その母親は娘が交通事故に巻き込まれて、輸血が必要だが、その娘さんは両親の子供でない為、血型が違うので輸血が出来ないという。


血液型を聞くとB型だと言った。


文乃が助からなかったなら、せめてこの子は助けてやりたい。


全身を強く打って真っ青な顔をしたその娘を見たとき、俺が助けてやると強く思った。


その時は本当に助けてやりたいと思っただけなのに、俺の血がこの娘に流れているのだと思うと、愛しくてたまらなくなってしまう。


その娘の名前は宮園はな15才の高校生。


彼女が早く元気になるように病院を時々のぞいてみたりして、葉山には犯罪になりかねないと心配されたが。


葉山も俺と同じ気持ちで、助からなかった妹の代わりに、はなが元気になることを願ったていた。


はなが元気になり退院したことを知った時は、本当に嬉しくて、葉山と酒を飲みあかした事を今も覚えている。


はなの成長を見守っていたが、はなが高校を卒業の年に、宮園フラワーショップが移転をした。


その移転先を探すのにかなりの時間を費やす。


葉山にはもう諦めましょう。


何処かで必ず元気でいるはすだと。











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