葛城社長と運命の恋を始めます
その日朝陽さんから電話が来ることはなかった。


かなり、落ち込んでいた私に、中島さんさんがランチに誘ってくれ、寂しい気持ちが楽になる。


私って本当に単純で食べ物に弱い。


ランチをしながら、朝陽さんの学生時代の話を聞くことが出来た。


朝陽さんと葉山さんは高校と大学が同じで、どちらかと言うと葉山さんの方がモテたらしい。


朝陽さんは誰に対しても冷たくて、女性にはかなり厳しかったと言うけど、今は全然違う。


私には甘い。


それははなさんだからよと、中島さんに言われた。


私、だから甘い。


私がお子様だからなのか。


「違うからね。朝陽ははなさんを溺愛してるもの。愛しくてたまらないらしい。」


そうなのかな、自信がない。


「だって、あのホテルははなさんをイメージして建てたんだからね。私も関わってるから、とにかくはなのイメージはこうだからとうるさかったわ。」


ごめんなさい。


もし、それが本当なら嬉しい。



中島さんに朝陽に愛されてるんだから、自信を持ちなさいと言われた。


「葉山とはなるべく関わらない方が良いよ。朝陽は嫉妬深いから、大学生の時、二人で一人の女を奪い合いった事があって、あ、ごめんね。」


続きが聞きたいです。


結局、葉山さんがその女性と付き合うようになったらしい。


ああ見えて、葉山は強引な所があるから、はなさんも気をつけてねと言われた。


葉山さんが強引、なんかしっくりしない。


葉山さんはいつも冷静で、そんな感じが全くしないから。


なるべく、葉山さんとは普通に接しようと思った。











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