葛城社長と運命の恋を始めます
頭で考え過ぎてしまって、行動に中々うつせない。


好きと言う一言がどうして、口から出ないの。


何をためらってる。


勇気を出しなさい、はな。


焼肉は本当に美味しくて、たくさん頂いた。


「はなは俺に話したいことがあるのかな?ずっと落ち着かない様子だから。」


焼肉食べながら告白は無理。


だって、どのタイミングで話して良いのかも分からない。


思わず俯く。



「はな、今は焼肉に集中しよう。話ならゆっくり聞くよ」


そんなに甘やかさないで下さい。


朝陽さんは優しすぎます。


優しいのははな限定だからと、さらりと言った。


はぁ、はな、20才、人生初の告白。


もう、お腹がいっぱいと言うか、胸が苦しい。


「気分が悪いのか?顔が真っ青だぞ。」


どうしよう、どうしたいいの。


誰か教えて下さい。


大きく深呼吸をしてみた。


朝陽さんが席を立とうとしたから、私も立ちあがり、そこで思いきり叫んでしまう。


「朝陽さんが好きみたいです。」


朝陽さんでなくて、お店にいた人たちに注目されるし。


なにしてんだろ。


本当に私はバカ。


涙が溢れたと同時に朝陽さんに抱き締められた。











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