葛城社長と運命の恋を始めます
青木君だけに帰ることを告げて、店を出た所に朝陽さんがいた。


高級車に寄りかかってる姿も素敵。


駆け寄ろうとすると、私より先に誰かが朝陽さんに近づく。


高木まどかさんだ。


「私ははなさんと同じサークルの高木まどかと言います。はなさんの彼氏なんですよね。」


「そうだけど、何か。」


朝陽さんの不機嫌な顔を始めて見た。


「私ははなさんとすごく仲がいいんです。私も是非ご一緒させて下さい。」


全然仲良くないし。


高木まどかさんは何を考えてるのか。


朝陽さんが私を呼んだ。


「悪いけど、はなと二人だけになりたいから、それにはなから君と友達だとは聞いてなかったな。」


朝陽さんが私の肩を抱く。


「はなさんの何処が良いんですか。見た目も地味で全然可愛くもないし、あなたとお似合いだとは思えません。」


いつもの事だから気にもならないけど、朝陽さんの前で言われたくなかった。


朝陽さんが怖い顔で高木まどかさんを睨む。


「俺ははなが可愛くて仕方ないんだよ。他の女なんか比べ物にならないくらいにね。俺は君のような女が一番嫌いだ。」


いつもと違う朝陽さんが見れた気がする。


怒った顔も素敵。


朝陽さんを見上げると。


「はな、大きな声をしてごめん。」


「ううん、怒った顔も素敵。」


高木まどかさんが本当にバカバカしいと怒鳴って、去って行く。


運転席に葉山さんはいなかった。


助手席に座り、運転する朝陽さんを見詰めていると、そんな見られると運転し辛いと言われる。


だって、だって、運転する姿も素敵だから。


「はなは免許持ってるの。」


「持ってるけど、運転は苦手。」


朝陽さんが分かるような気がすると笑う。


笑い過ぎです。


帰りたくないな。


朝陽さんともう少し一緒にいたい。


ドライブすることになった。










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