葛城社長と運命の恋を始めます
隼人、話ばかりしてないで、作業しなさいよ。


本当にやな奴。


中島さんは今日は別の現場に行ってるらしい。


「姉貴に聞いたけど、朝陽さんと付き合ってるんだって、朝陽さんも物好きだよな。こんなお子様の何処が良いんだか。」


うるさい、隼人。


「俺は姉貴が朝陽さんと結婚すると、ずっと思ってたからさ。」


聞きたくても声が出ない。


隼人がペラペラ喋りだした。


朝陽さんと中島祥子さんは大学の時付き合っていて、結婚まで噂されたと言う。


うん、どう見ても二人はお似合いだ。


どうして、別れたのか。


隼人の話だと朝陽さんが浮気したとか、朝陽さんが浮気だなんて信じられない。


やだ、どうしよう。


不安ばかりで、朝まで浮かれてた自分が恥ずかしい。


中島さんと付き合っていた事も聞いてないし、私には話す必要がないと思ったのか。


仕事所じゃない。


朝陽さんに確かめたくても仕事だし。


まだ、隼人が喋り続けるから、仕事しなさいと怒鳴ってしまう。


はなちゃん、怖いよとちゃかす。


マジでうざい奴。


無視して仕事を再開した。











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