葛城社長と運命の恋を始めます
ひたすら作業に没頭した。


すっかり夕方になっていたことにも気ずかず。


朝陽さんの顔を普通に見れるだろうか。


中島さんと付き合っていたのかを聞きたいけど、上手く話せるか自信はない。


「はな、あまり気にするな。」


隼人が気になるような事を言った癖に。


「姉貴に別れた理由は聞いてないから、俺が適当に言っただけ。気になるなら本人に聞けよ。」


そんな簡単な問題ではない。


朝陽さんを困らせたくないけど、このままだと朝陽さんと結婚することも無理のように思えて来た。


私は朝陽さんの事を何もしらない。


もっとお互いを知らないと、結婚なんて出来ないと思う。


全てが不安になる。


私は恋愛初心者だけど、30才の朝陽さんはたくさんの恋愛をして来たに違いない。


元カノがたくさんのいたら、どうしよう。


もうだめだ。


今日は朝陽さんが迎えに来る前に帰ろう。


今、朝陽さんの顔を見たら、泣いてしまいそうだ。












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