葛城社長と運命の恋を始めます
朝陽さんが今までも彼女はいたけど、結婚を考えた人はいなかったと言った。


5年前にはなと会った時から、俺はなんかおかしくなって、頭の中ははなの事ばかりで、恥ずかしいけど、15才のはなに人目歩れをしたんだと思う。


信じられない。


15才の私は可愛くもないし、髪も短くて、男子みたいだった気がする。


みんなが好きな人がいて、そんな話を聞きながら、良くわからないと思っていたし。


高校はそれなりに楽しかったと思う。


でも、直ぐに事故に合って、その前後の記憶は曖昧のまま。


朝陽さんに助けられた事だけは鮮明に覚えていた。


「どうしたら、俺の本気が分かってくれるのかな。」


それはですね。


朝陽さんがジワジワ攻めてきて、寝室にはいるとそのままベットに倒れ込んだ。


ちょっと待って。


ベットに倒れ込んだ私の身体がの両脇に、朝陽さんが手を付く。


かなり怖い顔で見下ろされてる。


「俺ははなが好き、ずっと一緒にいたいから、結婚をしたいと本気で思った。はなはどうなの。」


「好きです。」


ずっと一緒いたい。


でも、それが結婚に繋がるのかはまだ曖昧。


「どうしたら、俺の気持ちを分かってくれる。」


そんなに見つめられると、どうしよう。


身体が熱くなってきた。


朝陽さんの熱にやられたみたいです。


朝陽さんは結婚相手が私で後悔しないのだろうか。


なんの取り柄もない、ごく普通の大学生だし。


私が朝陽さんなら、絶対私なんかと結婚したいとは思わない。


だって、何も出来ないもの。


料理、洗濯、掃除、どれも駄目な気がする。












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