葛城社長と運命の恋を始めます

運命の恋からもう逃げないと決めた

母さんがいきなり部屋に入ってくる。


「はなが朝陽さんを襲っちゃったの。」


そんなわけあるか。


はなにそんな勇気はないわねと言われるし。


まぁ、そうですけど。


朝陽さんが起き上がり、すみませんと頭を下げた。



「あら、良いのよ。襲ってくれても良かったのに。」



母さん、止めて!


朝陽さん、ごめんなさい。


朝陽さんには母さんの冗談が通じたらしいけど、私は無理。


朝陽さんはうちのごくごく普通の朝食を一緒に食べて、私はホテルに送って貰い、朝陽さんはお仕事へ行った。


寂しいなと思ってると、昼は一緒に食べようと言ってくれる。


嬉しくて、飛びついた。


「はなは近頃積極的だな。」


うん。


いつでも朝陽さんといたいし、朝陽さんに触れていたい。


お昼まで頑張ろ。


ホテル前には中島さんが来ていた。


見られてしまったかな。


中島さんにはラブラブだねと構われたけど、恥ずかしくてごまかした。


中島さんと作業をしていると、隼人が現れる。


そうだよ、隼人のせいで朝陽さんを疑ってしまった。


隼人が昨日はごめんと言う。


「姉貴にしかられた。姉貴が積極的で、朝陽さんはそう言うことが苦手だったらしい。2ヶ月付き合って、二人で出かけたのは1回だけ。」


嘘だ。


朝陽さんと毎日会ってるけど。


「隼人、余分な事は言わなくていいから、仕事しないとバイト料払わないからね。」


姉貴が怒ると怖いから。


中島さんは優しいお姉さんって、感じがするけど。


私もお姉さんが欲しかったな。


お姉さんがいたら、朝陽さんの事も相談出来るのに。


隼人が悩みがあるなら、姉貴に相談しろよ。


ありがとう。


大学時代の朝陽さんの事も知りたいし。


このまま朝陽さんと結婚しても良いのだろうか。


中島さんに聞きたい。









< 73 / 133 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop