葛城社長と運命の恋を始めます
作業着から私服に着替えながら、色々考えてみた。


良いことを思い付いたけど、無理に決まってるし。


朝陽さんに一応話してみようかな。


絶対笑われそう。


私の中で強く決心をした。


ダメもとで朝陽さんに相談する事に。


自分から言うのは恥ずかしいけど。


あ、でも、両親の事とか、朝陽さんのご両親とか、問題は山のようにあるのに、それを飛び越えて結婚式を挙げるだなんて。


無謀だ。


後先考えずに、行動してしまう癖は直っていない。


ロビーの椅子に座り、大きなため息をついた。


「はな。」


朝陽さんがいることに気がつかなくて。


思わず、驚いてしまう。


驚かさないで下さい。


「何度もはなと呼んだのに。」


え、嘘だ。


気がつかなかった。


「何を真剣に考えてたの。」


どうしよう。


言えないよ。


朝陽さんが話してごらんと言うので、勇気を出して話した。


朝陽さんは声も出ないほど驚いている。


そりゃ、そうですよね。


ごめんなさい。









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