葛城社長と運命の恋を始めます
車が停まった目の前の大豪邸、お庭も広いし素敵。


自動で門が開いた。


そこにいたのは数人の使用人さんなのかな。


5人もいるけど。


「おかえりなさいませ、朝陽様。」


この人がお手伝いさんなのかな。


50代くらいの綺麗な人。


後は若い女性が3人と、一人は年配の男性。


朝陽さんが私を自分の横に立たせて、紹介をしてくれた。


「僕の結婚相手の宮園はなさんです。みなさんよろしくお願いしますね。」


うん、睨まれた。


怖い。


年配の男性が近づいてきて、おめでとうございますと頭を下げる。


私もペコリと頭を下げた。


「まだ、子供じゃない。」


「おだまりなさい。亜紀。」


「何か言いたいことがあるなら、僕に言うようにしてください。花枝さんお願いしますね。」


花枝さんは50代のお手伝いさんの名前らしい。


若い3人の顔は見れなかった。


花枝さんに案内されて、お屋敷の中に入る。


お屋敷の中も広くて、廊下も長いしお部屋もたくさんありそう。


見学したいな、なんて呑気な事を思っていた。


「会長と奥様がお待ちです。」


その言葉で現実に戻る。


落ち着け、はな。


自分らしく前を見て行こう。


朝陽さんがいるから、何も恐れる事はない。


大丈夫。










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