葛城社長と運命の恋を始めます
本当は朝陽さんと二人が良いけど、私なりに考えてみると家族は一緒に住んだ方が良いと思う。


朝陽さんは中々良いよとは言ってくれない。


「少し考えさせてくれないか。」


はいとしか言えなかった。


お母様は凄く喜んでくれて、本当にそうなれば私が全力で守ってくれると言う。


朝陽さんをこれ以上困らせたくはない。


三人で食事をして、お母様をお屋敷迄送った。


二人だけになり、沈黙が続く。


このまま別れたくなかったから、勇気を出してお願いする。


「もう少し一緒にいたいです。」


朝陽さんのマンションへ向かう。


マンションの前に一台の車が停まっていて、朝陽さんを見ると葉山さんが車から出てきた。


「社長に連絡を入れたのですが、通じなかったので伺いました。」


悪かったと言って、葉山さんも一緒にマンションに入る。


二人は仕事の話なのか、しばらく部屋から出てこない。


仕方なく私はテレビをつけた。


疲れた。


お笑い番組の声が子守唄に聴こえる。


寝ては駄目なのに、無理かも。


朝陽さん、ごめんなさい。












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