葛城社長と運命の恋を始めます
うん、あれ、暖かい。


もしかして、もしか。


私、寝ちゃったの。


「おはよう。」


「おはようございます。」


やだな。


ガバッと起き上がると、まだ、早いからもう少し寝よう。


そう言って抱き締められた。


ヤバい。


ドキドキが止まらない。


「はな、僕もドキドキしてるから。」


そうみたいですね。


朝陽さんの胸に顔を埋めて謝った。


「我儘ばかり言って、朝陽さんを困らせてごめんなさい。」


「はなが謝る必要はないよ。僕が意気地無しだから。」


朝陽さんの話によると、お祖父様もお婆様もかなり厳しい人で、朝陽さんの結婚を良く思ってないらしい。


昨日は私が行くことを話してあるのに、二人は出かけてしまったのだ。


はなを屋敷には住まわせたくないと朝陽さんが言うけど。


なら、よけいにあのお屋敷に住みたいと思った。


厳しいお祖父様とお婆様に、絶対朝陽さんと結婚することを認めて貰いたい。


だから、決心した。


もう迷ったりしない。


朝陽さんが駄目だと言っても、あのお屋敷に住む。











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