その件は結婚してからでもいいでしょうか

これは、エッチする大人のエロいキス。

なんか、食べられる感じだ。
でも。

もっとほしい。

美穂子が先生の首に手をかけたその瞬間。

ピンポーン。

先生と美穂子は飛び起きた。

帰ってきた!
早すぎっ!

「まじか」
先生は髪をかきあげて、深いため息をついた。

「先生、服!」
「はいはい」

美穂子はベッドから降りると、玄関に走った。
まだ顔が熱い。

三次元のエロって、すっごくエロい。

玄関を開けると、山井さんが息を切らして立っていた。
「走ってきちゃった」

走らなくてもいいのに……くそお。

美穂子は気持ちが顔に出ないように曖昧に笑って、山井さんを部屋に入れた。
玄関脇の自分の部屋に通す。

「わあ、ここお宝じゃん」
山井さんは目を輝かす。

「読んでもいいんですって」
「天国だわ」

山井さんはメガネをくいっと指であげた。

「じゃあ、いろいろ説明しますので」
美穂子が言うと、突然ぎゅっと袖を掴まれた。

「なっ、なんです?」

山井さんは顔をぐいっと寄せてきた。

「ほんとに、夜のお勤めはないのね」
「なっないですよ」

山井さんはがっくりと首を垂れる。
「それ、期待してたんだけどなあ」

「何言ってるんですか、もう……」
美穂子はため息をついた。


そしてふと気がついた。
今日から先生と二人きりじゃないってことは……。

わたしの漫画の締め切りまでに、エッチできるの?!

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