初恋
さて、そろそろ中に入ろう

今は9月中旬

外にずっといると風がふき寒い

そうして私は校舎の中へと入っていった

そして、理事長室へ

トントントン

理事長「はい どうぞ 」

ガチャ

恋『失礼します 今日から転校してきました篠原恋紋です 宜しくお願いします』

私は理事長なのだろうが、理事長には見えない人に挨拶をした

理事長「あぁ 話は聞いている…
君は声を出せないそうだね?」

そう その通り

私は声が出せないのだ

そのため私はタブレットに文字を打って喋っている

恋『はい そうです』

理事長「聞いてもいいかな?それは何かの病気なのか、それとも生まれつきなのか 」

恋『………分からないんです いつからか出なくなってしまって』

いつからかなんて嘘。 本当は分かっている。

理事長「そうか 治る可能性はあるのか?」

恋『………数パーセントあります ほんの少しですけど もし治ったならそれは奇跡です』

治る可能性なんてほぼゼロに近いかもね。

私が────しない限り無理だから。

理事長「そうか……」






< 3 / 48 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop