俺の生きる意味を探して
前兆
朝起きて挨拶をして、学校に行く。
あぁ、つまらない。
どうして生きていないといけないんだ?
俺はいつまで生きていればいい?
俺を必要としてくれない世界で、俺は何のために生きる?
うるさい先公の声を聞きながら、教科書の中の人を見る。
新撰組ねぇ……。
局長 近藤勇……。
『君はもう、家族同然だからな』
……………?
副長 土方歳三……。
『俺らのことをもっと頼れよ』
………何だ、今の?幻聴か?
「?桑原、どうした?顔色わるいぞ。具合でも悪いのか?」
「………大丈夫です。」
「そうか、ならいい。それじゃあ続けるぞ。この人たちは………」
さっきのは気のせいだ。
早く帰ろう、ただ疲れていただけだ。
家に着いて俺は自分の部屋のベッドに倒れこむ。
朝練に備えて早く寝よう。
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