俺の生きる意味を探して
「……はっ。小僧、に何が出来ると言うんだ……!」
うーわ。
俺、めっちゃ舐められてんじゃん。
クスッ
「あー、そう?じゃあ、何があっても後悔しないでね?」
そう言うと湯浅喜右衛門は震えた。
何故だ?
「手始めにー、何しよっかな?」
手足もちゃんとあるし、爪も残ってるよねぇ……。
でも、これだとベタ過ぎるかなぁ?
うーん、あえてベタなのもいいしなぁ……。
俺があれやこれやと悩んでいると。
「……桑原。」
「どうしたんですか?斎藤さん。」
斉藤さんは絞り出すような声で言った。
「何故、お前はそんなに楽しそうなんだ。」
んー?
「そんなに楽しそうですか?」
俺は斉藤さんに背を向けたまま聞いた。
「……っ。あぁ……。」
ありゃ、斉藤さんにまで怖がられちゃったかな?
まぁ、いっか。
「確かに、楽しいかもしれませんねぇ。だって、人一人支配するのってなかなか出来ないじゃないですか。」
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