俺の生きる意味を探して
「あぁ……そんな事が起これば、俺たちの評判はガタ落ちだろうな。」
え?落ちるとこまで落ちてるし、今更なんじゃないか?
まぁ、評判は高ければ高いほどいいか。
「じゃあ、僕たちはそれを阻止するんですね?」
「当たり前だろう。奴等の好きにはさせん。」
沖田さんの問いに土方さんは応えた。
んで、こっから池田屋事件が起こるのか。
「しっかし、あんなに口を割らなかったアイツをお前、どうやって口を割らせたんだ?」
永倉さんは心底不思議そうだ。
言うべきか?
いや、面倒だしいいや。
かと言って、はぐらかしても不満に思われるかー。
「えーっと、まぁ、ひと通りの尋問しただけですよ。」
……タブンネ。
皆の基準知らんし。
多分、普通だろ。アレぐらいは。
「ほー?そっかぁ……。」
永倉さんは納得したように返事をしたけど……。
まぁ、聞きたいことはいっぱいあるんだろうな。
あの人も結構勘が鋭そうだし。
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