俺の生きる意味を探して
体が自然に動いたんだ。
まるで止める事ができない衝動的なモノだった。
だから…。
「ヒミツ、ですよ。もしかしたらそのうち教える気になるかもしれませんね。」
少し笑いながら俺の気持ちは隠す。
きっと、教えるべきではない。
俺にも分からない得体の知れないモノを。
それを知ってしまったら“俺”は“俺”でいられなくなってしまう気がする。
怖くて怖くてたまらないんだ。
「…そーかよ…。あーぁ気になるなぁ…。」
原田さんは、純粋に気になってるみたいだけど…。
まだ永倉さんは俺のことを疑ってそうだね。
三馬鹿の中で一番頭が回る人物だからね。
油断は出来ないな。
俺自身が揺らいでる事がバレると面倒そうだ。
「…それよりも、どうやって奴らの作戦を壊しますか？奴らは時間があるから念入りに作戦を立てると思うんですが。」
とりあえず今は話し合いを進めて俺への注目を逸らすしかない。
そう簡単にはいかないだろうけどね。
「…そうだな。」
少し間を置いて土方さんがそう言った。
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