俺の生きる意味を探して
そのせいか?
頭の切れる総長さんが俺に探りを入れようとも、新撰組に意見を出さないのも、それが原因なのか?
…今考えるべきでは無いのか…。
分からないな。
しばらくはあの人の様子も見なければいけないようだ。
死なれちゃ困る。
今の新撰組にも、これからの新撰組にも山南敬助は必要なはずだ。
そんな事を考えているうちに幹部たちの考えは粗方まとまったようだ。
「よし、では池田屋に行くのは私と総司と永倉くん、平助、昴くんの他に隊士6名を合わせた隊で行く。」
…は?俺の名前も言ったよな?
確かに本命は池田屋だから嬉しいが…少なすぎないか?
「待てよ、そんな少人数で行く気か?無茶だ!」
「トシ、落ち着け。大丈夫だ、こっちには剣豪が5人もいる。」
剣豪…って俺も含まれてるし、なんなら近藤さん自分のこと剣豪って言ったな…。
「剣豪5人だと?桑原はまだ人を斬ったことすらねぇ餓鬼だ!そいつに足を引っ張られたらどうする気だ!」
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