俺の生きる意味を探して
「コホンッとりあえずそれは置いといて。」
話逸れたのじぶんのせいだろ。
「昴の願いなんでも聞くから……。」
“なんでも”聞くから……?
「新撰組を助けてくれ!!」
「助けて……“くれ”?口が成ってねぇな。」
「助けて下さいませ。」
プッ、これが時の神だなんて笑える。
まー、これくらいにしてあげよー。
「なんでも聞いてくれんだよね。」ニコッ
「はいっ……?」ゾワッ
フッ、なにさせよーかなー。
「昴、江戸時代に行く?」
「うん、いーよ。」
「その……辛いこともあるかもしれない。」ゴニョコニョ
男なら、はっきりしろよ。
「お前から言ってきたんだろ?」
「そうだが……」
あぁ、歯切れが悪い。
イライラする……。
「俺は何だって耐えられる。」
「わ……分かった」
だから、早く行かせろ。
そんでもって早く終わらせたい。
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