俺の生きる意味を探して
重い空気が流れる。
出された条件は、
「君が、僕に勝ったらいいよ」
俺にとってたやすい内容だった。
「受けて立ちます。」
獲物を捕らえた俺の眼は沖田さんを見る。
そんな俺の様子を見た沖田さんは、
「負けてから吠えずらかかないでね。」
久々に獲物を捕らえ武者震いしている俺に、喧嘩を売ったのだ。
「まさか。あんたこそ、吠え面かかないで下さいね?」
「もちろん。」
彼は、俺に負けることなどつゆ知らず、俺に宣戦布告をしたのだ。
そして、俺は皆さんと格闘場に移動した。
ざわつく隊士たちを近藤さんがどけた。
「これから、誠君の入隊試験をする」
「君、竹刀と木刀どっちがいい?」
君呼ばわりは酷いな。
まぁ、いい。
「木刀で。」
ザワザワッ
何だか外野が五月蝿いな。
「おい、アイツ死にに行く気だぞ。」
「見てらんねーや。」
あとで、そこの外野絞めるか。
< 27 / 110 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop