俺の生きる意味を探して
土方が審判するようだ。
「両者、構え」
ザワザワッ
またざわついた、五月蝿い。
理由は、俺が構えて無いから。
沖田は勝ったなんて勘違いしてるね。
周りも哀れみの目で見てるしな。
さて、沖田に一泡吹かせるか。
それに、
「始め!」
こんな雑魚構える必要がない。
沖田は早速攻めてきた。
一般人からしたら、早いのだろうけど俺にとってはカタツムリほど遅い。
沖田の攻撃を片手で持っている木刀でいなしている俺を見て、隊士たちは口をあんぐりと開けている。
面白い間抜け面だ。
クスクスッ
余裕そうに笑う俺に苛立ちを覚えた沖田は、一旦距離をとり、三段突きの構えをした。
ギャラリーは驚き、俺は余裕の表情を変えない。
速すぎて木刀が三本に見えると言うヤツを見せてもらおう。
沖田は三段突きをする。
だが、それは昴にかすることすらしない。
さぁて、
「次は、俺の番だ。」
< 28 / 110 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop