俺の生きる意味を探して

ホントは……

道場へ来た俺は近くの隊士に声を掛ける。
「ねぇ、ちょっとココ借りていい?」
「あっはい!どうぞ!」
と、ソイツが言うと隊士全員が道場の真ん中を空けるように掃けていった。
うし、これで出来るね。
そいて、藤堂さんから木刀を受け取る。
「副長さん、審判お願いできます?」
「チッ……いいだろう。」
舌打ちするとは、なにが嫌なのやら。
「……両者、構え。」
藤堂さんと俺は木刀を構える。
今回はちゃんと構えるよ。
さて、やろうか。
「始め!」
俺と藤堂さんの間にピリピリとした空気が出る。
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