俺の生きる意味を探して
……はぁ。と、沈黙を破ったのは副長さんだ。
「山崎。監視をやめてもいいぞ。」
そう土方さんが言うと、黒い塊が落ちてきた。
「……御意。」
黒い人は部屋から出ていった。
あの人は副長助勤の山崎丞か。
「……いつから気づいていた。」
山崎さんの存在のことかな?
「藤堂さんが皆さんを呼んできた時からですよ。」
「初めから気づいていたのか。」
「まぁ、はい。」
ここは正直に言っとくか。
「……お前は気配に敏感なのか。」
「別に、山崎さんの気配を消すのが下手なだけですよ。」
事実だよね。
「いや、アイツはココで一番気配を消すのが上手い。」
……見破っちゃいけなかったかな?
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