俺の生きる意味を探して
また、疑われちゃうよ。
あぁ、なんて答えよう?
「お前は……」
めんどいなぁ……。
「……何者だ?」
「さぁ、分かりませんよ。」
ホントに分かんないんだよね。
だって……
「ふざけるな。ちゃんと答えろ。」
「……俺の記憶は十二歳の時からしかありませんから。」
俺は記憶喪失なのだ。
「……。」
闇の中にいたのは分かる。
「……どうした?」
たまに見るんだたくさんの人が倒れている中に、一人だけ紅く染まっている人が立っている夢を。
きっと、ソイツは俺だろう。
だから、俺には……
< 64 / 110 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop