俺の生きる意味を探して
「……フッ。まだ、教えてやらん。自分で気づけ。」
なんだよ、それ。
教えろよ。気になるだろーが。
「お前自身が気づかなきゃ意味が無いからな。」
俺自身が?
頭をフルに使って考える俺を見て副長は言う。
「……頑張れよ。まぁ、ココに居ればそのうち分かるさ。皆がお前に教えてくれる筈だ。」
皆が教えてくれる?
どういうことだよ。
皆って誰だよ。
「俺はこれから行かなきゃならん場所があるから行くぞ。……お前はどうする?」
突然の問いに俺は
「えっ……特には、何も。」
どちらかと言うと、また稽古をしようかと思っていた。
「そうか……無理するなよ。」
と言う言葉と一緒に脳殺スマイルを向けて部屋を出て行った。
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