俺の生きる意味を探して
池田屋事件

嵐が起こりそうな予感

俺は無理し過ぎない程度にまた稽古をしようと道場に向かっていた。
ドタドタドタドタッ
……さっきから騒がしいな。
きっと、これから何かが起こる。
それは池田屋事件だろう。
さて、俺は戦線に出るんだろうか。
いや、出られるのか。
それにしても池田屋事件……。
沖田総司が、吐血し戦線を離脱……のはずだ。
しかも、沖田総司は結核になるんだよな?
こればっかりは俺にはどうにも出来ない……。
かと言って、沖田総司は大事な戦力。
うーん、時間がないし今から食生活を変えたところで沖田総司は……。
“死ぬだろう”そう思った瞬間……。
「桑原。ちょっと来い。」
えっ?と思った時には腕を引かれて何処かに連れて行かれていた。
この背中は、永倉さんか……。
何の用だろう?
「あの、永倉さん?」
かなりの距離を歩いていると永倉さんは1つの空き部屋に入った。
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