俺の生きる意味を探して
当然周りの沖田さんと永倉さん以外の幹部たちは意味が分からないという顔をしている。
……何?
ここで俺の本性を暴こうとしてんの?
そんな簡単にボロ出すわけねぇじゃん。
「何のことですか?」
「てめぇ、猫被ってんだろ。いい加減止めたらどうだ?」
ウザいな……。
「猫なんて被っていませんよ。何を勘違いしているんですか?」
「ふん。そこまで否定すんのか。だが、お前が猫被ってんのは事実だ。なぁ、総司?」
「えぇ、あなたが土方さんに掴みかかっているのを僕は見ましたからね。」
突然の副長さんの呼び掛けに沖田さんは笑顔で答える。
マズイな……。
さて、どうしようか。
「歳、本当に桑原君がそんな事をしたのかい?」
「そうだぜ、近藤さん。」
うわぁ……局長さんに俺の本性バレるのはキツイなぁ……。
「にわかに信じ難いが……。それは本当の事かい、桑原君。」
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