舞う赤
私だけのモノになった彼を見ていると、なんとも言えない幸福と優越感が襲ってくる



そして今日、ついに私は彼のモノになる



ベッドから離れるのさえ名残惜しく、小走りでリビングの棚の中から刃渡り10cm程の小刀を取り出す



これは、私達を楽園へと導いてくれる魔法のアイテム



誰にも邪魔されることのない天国への道しるべ



ベッドに入り自身の首にナイフをあて、彼に語りかける





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