幼なじみの秘め事
‥‥

オタクなアイツ

「大翔(ひろと)!」


あたしは大翔の部屋のドアを勢いよく開ける。


「ノックしろよ」


部屋のどこかから聞こえる暗い声。


「あれ?大翔どこ?」


あたしはキョロキョロとあたりを見回す。!


「ここだし」


大翔がかぶっていた布団から出てくる。


「なんだーここにいたのー」


あたしは大翔の隣に行く。


「…なにしにきたの」


面倒くさそうに大翔がつぶやく。


「そうそう!大翔の部屋で勉強したいなって!」


カバンから宿題を出す。


「んなの自分とこでやれよ」

「自分の部屋だとなんかできないのー」

「俺は忙しい」


ため息をついて布団にもぐる。


「もー!さっきから布団の中でなにしてるのよ!」


勢いよく布団を剥ぐ。


「なんでもいいだろ」


布団の中には大翔とスマホ。



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