幼なじみの秘め事

気づいた気持ち

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「早川くん!おすすめのアイドルは?」


あの日から
女の子が絶えなくなった。

もともと近づきにくかった大翔が
アイドルオタクだって知って
意外にクールじゃなかったってわかって

みんな近づくようになったんだよね。


「...それは自分で考えて」


当の大翔は相変わらずだけど。


「大翔くん人気だねー」

「まぁ、元から人気なかったわけじゃないしね」

「そうだよね。どう?」

「なにが?」

「幼馴染みとして」

「人気なのはいいことなんじゃない」


とだけ答えておく。


「嫌じゃない?」

「なにが?」

「愛望ちゃんと仲良くするの」

「べつにそれは本人の自由」


あたしは平然を装う。

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