幼なじみの秘め事
「今日の子と話が合うし別に男でも女でもどっちでもいい」

「そういう対象じゃないんだ」

「んな会ったこともないやつ好きになるかよ」

大翔がぽっとあたしの頭に触れる。


「ま、嫌われない程度に楽しんできな」

「はいはい」


あたしの言葉に軽く返事をする大翔。


「あまり女の子に慣れてないんだから」


大翔の頭を撫でる。


「だーかーら同い年なんだから子供扱いすんなって!」

「かわいいじゃん」


ついさっきあったようなやりとりを繰り返す。


大翔とあたしはいつもこんな感じ。
これが心地よいんだ。


「俺だって周りに女いないわけじゃないし」

「寄ってくるけど、全部拒否じゃんあんたの場合」

「興味ねーからな」


アイドル脳はアイドル以外の女の子には興味がないらしい。

もったいない。

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