君のカメラ、あたしの指先
 最後のその五はちょっと付属品か。でもまあとにかく、、そういうのは「お約束」って呼ばれていて、そりゃもう、使い古されてボロボロになっちゃうくらいに重宝されているスバラシイ制度。

 便利だよね、お約束って。分かるよ、すっごいよく分かる。


 だってキスシーン目前で邪魔が入らないと盛り上がらないし、女の子が鈍くないと話が進みにくいし、男の子がイケメンじゃないと読者の心は掴めない。

 みんなからきゃあきゃあ言われてるイケメンが自分だけに甘いとか、そういう「夢」を我々はストーリーの中に追い求めているわけだ。

 だけどね?

 だけどね??


 いくらなんでもその法則を、三次元に持ってくるのは無理があったりしませんか?!
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