君のカメラ、あたしの指先
※以上は全て妄想です。

 ……流石に悲しくなってきた。やめよ。

 ていうかあたしに片想いの彼がいない時点で、まず無理があったわ。

「はー……片想いの彼じゃなくてもいいので、誰か手伝ってくれる人いませんかー……」

 そんな、アホ丸出しの妄想を脳内で繰り広げていた時だった。


「手伝って欲しいなら、手伝おうか」


 背後から突如声がした。
 
 バサッ。
 思わず手元にあった資料を放り投げた。
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