サトウ多めはあまあまデス
私はどうしたいんだろう…。ケイちゃんが好きだ。それは自覚した。でも兄妹で…。
お兄ちゃんということに悩んでいるのに、自分の一番近くに居てくれるお兄ちゃんをケイちゃんに望んでいるのかもしれない。
恋人はいつか居なくなってしまうかもしれない。でもお兄ちゃんなら家族なら…って。
ケイちゃんが言っていた「兄妹だからこそ一緒にいられるんだ」って言葉が今さらながらに痛いほど分かる気がした。
心愛は市役所に来ていた。
前に就職予定の会社から来ていた提出依頼の『戸籍抄本』を取りに来たのだ。
申請するための書類を書く欄を見て、ふと疑問に思った。
戸籍抄本…戸籍謄本?なんだろう。どう違うんだっけ。どっちがいるんだっけ?
会社に必要な書類だ。不備があってはいけない。窓口の人に確認してみた。
「あの。すみません。戸籍抄本と戸籍謄本の違いってなんですか?」
窓口にいた女性が丁寧に教えてくれる。
「謄本は家族全員の情報が載っていて抄本はご本人のだけが載っているものです。何にご入用ですか?」
家族全員…。ドキンッとして気づけば「両方とも一部ずつ欲しいです」とお願いしていた。
戸籍を見てどうするんだって思う。でもどうしてかそれを見たいと思った。
前にパパが言っていた「佳喜はパパとママの子だろ?」の真意も分かるってもんよね。
そう理由付けして書類が用意されるのを待った。
順番待ちの番号を呼ばれ、再度窓口にいく。
「はい。抄本と謄本です。」
お金いるんだ!と驚きながらお金を払って書類を受け取った。
近くの空いている椅子に座って封筒に入っている書類を取り出す。
抄本には当たり前だけど佐藤心愛と書かれていた。生年月日なんかが記載されている。
次に謄本を見てみた。最初にパパの喜一の名前。その次に愛子。それぞれにおじいちゃんおばあちゃんの名前が父と母の欄に書いてある。家族のつながりを垣間見て温かい気持ちになった。
その次は心愛の名前。続柄は長女。
あれ…?そう思ってもそこで記載は終わりだ。
お兄ちゃんということに悩んでいるのに、自分の一番近くに居てくれるお兄ちゃんをケイちゃんに望んでいるのかもしれない。
恋人はいつか居なくなってしまうかもしれない。でもお兄ちゃんなら家族なら…って。
ケイちゃんが言っていた「兄妹だからこそ一緒にいられるんだ」って言葉が今さらながらに痛いほど分かる気がした。
心愛は市役所に来ていた。
前に就職予定の会社から来ていた提出依頼の『戸籍抄本』を取りに来たのだ。
申請するための書類を書く欄を見て、ふと疑問に思った。
戸籍抄本…戸籍謄本?なんだろう。どう違うんだっけ。どっちがいるんだっけ?
会社に必要な書類だ。不備があってはいけない。窓口の人に確認してみた。
「あの。すみません。戸籍抄本と戸籍謄本の違いってなんですか?」
窓口にいた女性が丁寧に教えてくれる。
「謄本は家族全員の情報が載っていて抄本はご本人のだけが載っているものです。何にご入用ですか?」
家族全員…。ドキンッとして気づけば「両方とも一部ずつ欲しいです」とお願いしていた。
戸籍を見てどうするんだって思う。でもどうしてかそれを見たいと思った。
前にパパが言っていた「佳喜はパパとママの子だろ?」の真意も分かるってもんよね。
そう理由付けして書類が用意されるのを待った。
順番待ちの番号を呼ばれ、再度窓口にいく。
「はい。抄本と謄本です。」
お金いるんだ!と驚きながらお金を払って書類を受け取った。
近くの空いている椅子に座って封筒に入っている書類を取り出す。
抄本には当たり前だけど佐藤心愛と書かれていた。生年月日なんかが記載されている。
次に謄本を見てみた。最初にパパの喜一の名前。その次に愛子。それぞれにおじいちゃんおばあちゃんの名前が父と母の欄に書いてある。家族のつながりを垣間見て温かい気持ちになった。
その次は心愛の名前。続柄は長女。
あれ…?そう思ってもそこで記載は終わりだ。