サトウ多めはあまあまデス
 胸がドクンと波打って何度も確認する。

 書類には確かに『謄本』の文字。

 どうして?どうしてケイちゃんのことがどこにも書いてないんだろう。

 パパが…認知してないとか、そういう難しい間柄?

 でも…。

 今、思えば違和感だらけだ。急に現れたお兄ちゃん。本当はお兄ちゃんじゃなかったら?

 ドキドキと騒がしい心臓の音で余計に頭がパニックになりそうだった。

 静まれ!私の心臓!!


 お兄ちゃんだということに悩み、それでもお兄ちゃんだということに幸せを感じていた。

それなのに…。どうして…。

 考えても答えが出るわけもなく、ふらふらする足取りで家に帰った。
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