サトウ多めはあまあまデス
「おーい!帰ったぞー!心愛!佳喜!」

 パパの大きな声がして、ドタドタと階段を駆け上がる音がする。

 まずい…こんなとこ見られたら…。

 そう思うのにケイちゃんは腕を引いて抱きしめてきた。

 なんでー!?

「おー。帰ったぞ…って。なんで佳喜の部屋に…。」

 だからケイちゃん…。

「まだインフルエンザの外出禁止期間ですし、部屋に入らないで下さい。
 それに…邪魔、しないで下さいね。」

 な、何を言っちゃって…。

「そうか。そうか。孫の顔が見られるのも早いかもな。ワッハッハ。」

 パパは豪快に笑うと降りて行って、しかも家を出て行ったような音がした。

「これで邪魔者はいなくなったな。しかも公認だ。」

 ニッコリ笑ったケイちゃんが悪魔に見えなくもない。

 ちょっと!?パパ?パパー!
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