サトウ多めはあまあまデス
「で、重いんだけど?」

 ケイちゃんの怪訝そうな声に思わず

「ごめんなさい!」

 と膝から離れるとケイちゃんはリビングの方へ行ってしまった。

 もう少し優しい言葉をかけられていたら溢れてしまったかもしれない涙は思わずひっこんでいた。

 …ちょっと失礼なんじゃない?女の子に重いなんて…。
 だいたいあぁしてきたのはケイちゃんなわけで…。

 ふいに「俺?彼氏だけど?」の言葉が思い出され熱くなりそうな顔を手で包み込んでまた首を振る。

 お兄ちゃんだから!パパそっくりの甘やかし溺愛系お兄ちゃん!
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